2020.09/212014 12月 フレーム塗装(3回目)
しばらく乗らなかったミニペロを塗り直すことにした。ネットで、自動車補修用のス
プレー塗料を使ったリペイントの記事を見て、試すことにした。自動車補修用のプラサ
フには、防錆効果もあるようなので、まずこれを塗って下地とし、その上に好きな色を
吹きつけて、最後にクリアーのウレタン塗料を吹いて仕上げるという手順。
これまでの経験からすると、表面のウレタン層は丈夫でも、内側はどちらもアクリル
塗料だから、そのいずれかの塗膜から剥離するような気がした。半信半疑ではあるが、
しかし、材料は手軽だ。うまくいけば儲けものと思い、試すことにした。
ハンドルは、ランドナーバーだったものを、マーズバーに変更した。
アクリル塗料の層から剥離するという予想だったので、全面プラサフ塗装のあと、下
から茶色(一回塗り)その上に重ねて、アイボリー(二回塗り)さらに重ねてグリークグ
レー(三回塗り)としてみた。
グリークグレーの三回塗りの部分が一番弱いと予想したのだが、層の厚みは関係なく、
剥がれるのはプラサフの層からで、剥離するとクロムメッキの地肌がでた。
自動車補修用のプラサフは、エポキのサビ止め塗料よりちょっとマシ程度で力不足で、
クリアー・ウレタン仕上げでも、カバーしきれないことがはっきりした。
2010 3月 フレーム塗装(2回目)
試しに塗ったカシューは、食いつきは良いが強度不足。今回は、カシューを塗る前に
下塗りをすることで、塗膜の強化を試みる。塗料を剥離するとクロム銀に光る、オール
メッキフレームに戻る。よく見ると微細なキズがつき、小さな錆が所々見える。
どんなに小さくても、錆がある以上、亜鉛塗料などの対策は必要に思えた。今まで使
ったことがない、エポキシ系の亜鉛サビ止め塗料を使ってみた。
*.後で分かったが、この選択は完全に間違いだった。
錆止め塗料の上に塗るカシューの色は今回、「ダルピンク」にしてみた。CLBの軽
合金ブレーキレバー基部は、白い錆が出ていたから、研磨・洗浄・脱脂して、フレーム
と同色に塗装してみた。レバー自体には前回塗った、カシューのクリアーがまだ健在で、
クリーニングや塗り直しは不必要だった。
フレーム購入当初、パーツ類はサンツアー製で統一していたが、ディレーラーのセッ
トをユーレーの鉄製に換装したので、コンポの統一性は崩れ、雨に弱くなった。サンツ
アーのヘッド小物も錆が出てきたので、2009年までロードに付いていた、カンパの
軽合金製に換装した。これに伴いヘッドチューブ内側を約0.2mm削った。
組み立て終わったミニベロ。
仕事で三田へ出張。バッグをつけ、パンク修理セットと、スペアチューブを収納。
塗装の方だが、結論から言うと、2年保たなかった。カシュー単独の方がずっとマシ
だった。サビ止め塗料は、説明書の中で「堅牢」という言葉を複数回使っていたが、ク
ロムメッキからは、実に簡単に、しかも大きく剥がれていった。
2009 8月 フレーム塗装(1回目)
マッドガード付きなので雨の日も乗った。オールメッキフレームにしたのはそのためだ。
それでも8年も経つと、オリジナルの塗装も汚くなり、ぶつけて塗料が剥がれたところ
は、クロムメッキが露出し、メッキにもキズがついたのか、僅かに錆が浮いてきた。
ロードレーサーの塗装はうまくいったが、ウレタン塗料であっても、
ホークエンド付近のメッキ部分は塗料が食いつかず、簡単に剥がれ
てしまった。
今回は「実験」として合成漆塗料「カシュー」を試すことにした。
この塗料は、以前軽合金塗装で好結果が出ているから、今回は、
テストケースとして、剥離したメッキフレームをアセトンで念入り
に脱脂して、直接塗装してみた。
1〜2年使って塗料の耐久性を確かめるのが狙いだ。
クロムメッキに対して、ウレタン塗料よりも、カシューの方が格段
に食いつきが良かった。だが、塗膜が柔らかく、ぶつけると傷がつきやすい。
ウレタン塗料が剥がれると、キラキラのクロムメッキが綺麗に見えるが、カシューの方
はうっすらと塗料が残っている。
ライトグリーンに塗装したミニベロ
2001 フレームを購入
西蒲田の店で、オーダーを受けてもらった。
工場へのオーダー内容
シートチューブ 460mm
トップチューブ 460mm
ホイールは 20inch/451
リアホークエンドはロードタイプ130mm
オールメッキフレーム
塗装は紺色
ホークエンドとヘッド小物はサンツアー
工場から、トップチューブは480mmくらい取らないと、怖くてスピードを出せない
と連絡があり、480mmに変更。それ以外はオーダー通り。
組み立てで苦労したところ
20inch/451は、25cと細身のタイヤが履け、ロード用のブレーキが使える。
だからスピードも出せるのだが、2点困ったことがあった。
1.市販で入手できるチェーンホイールは最大で54。それでも足らない。
2.マッドガードの取り付けが困難。
マッドガードは、フロントブレーキ共締めという通常の方法ではタイヤに干渉する。問
い合わせたら前ホーク、ヘッド直下のチューブ開口部が塞がれ、M5のネジが切ってあ
った。マッドガードには穴開けして、じかにネジ止めで固定できた。
チェーンホイールに関しては、特注で58枚のを作ってもらった。装着すると、結構快
適にスピードが出せるが、径が大きくなると言うことは、フロントディレーラーの取り
付け位置が上がることになる。するとボトルケージ台座と干渉してしまい、サンツアー
シュパーブが取り付け不能になってしまった。
手持ちのパーツでは唯一、Huret Svelt のセットだけだった。
本当はフロントだけで良かったのだが、リアーもレバーも含め Huret に換装した。