「旧コンタックス系レンズを使う」Mar.2022 その2
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Nikkor vs Helios
左:Nokkor-H 50mm F2 右:Helios-103 52mm F1.8
ヘリオスのシリアルは81で始まっているから、1981年製造と解る。ソ連崩壊
は90年代だから、ソ連製ということになると思う。81年頃、日本では自動露出の
一眼レフが主役となり、旧コンタックスのような距離計カメラは既に過去の物となり、
中古でしか入手できなかった。しかるにソ連では現役で生産が続いていたことになる。
したがって品物としては、少なくても20年以上ニッコールの方が古いことになる。
レンズ構成は、どちらも絞りを挟んで前後対称のダブルガウス型で4群6枚。
なお、比較テストの撮影は、全て絞り開放で行なった。
まずはポートレートの距離で撮影
MMZ Helios-103 52mm F1.8
Nikon Nikkor-H 50mm F2
MMZ Helios-103 52mm F1.8
Nikon Nikkor-H 50mm F2
合焦部分の画質はどちらも良好。Heliosの方は、やや同心円状の所謂グルグ
ルボケ気味だが、そんなには気にならない。
ヘリコイドを使い5〜60cmで撮影
MMZ Helios-103 52mm F1.8
Nikon Nikkor-H 50mm F2
背景が低コントラストの場合、グルグルボケはほとんど感じられない。結果として
両者の違いは、まったくといってよい程分からない。
無限遠で撮影
MMZ Helios-103 52mm F1.8
上下の写真の、それぞれ右上端を拡大
MMZ Helios-103 52mm F1.8 Nikon Nikkor-H 50mm F2
Nikon Nikkor-H 50mm F2
絞り開放の撮影であることを考えると、ヘリオスが劣っているというよりは、ニッ
コールが驚異的だと考えるべきだと思う。とても1950年代のレンズとは思えない。
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