「旧コンタックス系レンズを使う」Mar.2022 その1
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ニコンZとマウントアダプターについて
ここ2〜3年は、DfやK1等の光学ファインダーの出番はほとんどなくなり、
NikonのZマウントミラーレス機ばかりを使っている。にもかかわらず私は、Z
マウントのレンズを一本も所持していない。言い換えるとZマウントカメラとして使
っていない。マウントアダプターを利用し、ライカMマウントカメラとして使ってい
るということだ。これにさらに各種アダプタを重ねることにより、使えるレンズの種
類は大きく広がっていく。
使用しているのは焦点工房の接写ヘリコイド付きアダプタである。
左:通常使用時 右:ヘリコイドをいっぱいに繰り出した状態
大幅に割高となる接写ヘリコイド付きを使うのは、ライカをはじめとする距離計カ
メラのレンズは、その光学性能にかかわらず、距離計の制約から、最短撮影距離は一
律1mであるからだ。ヘリコイド付きアダプターならその「壁」を越えさせてくれる
かもしれない。やってみる価値はあると考えてのことだ。
ニコンSマウントアダプター
今回は旧コンタックス系レンズを使ってみるのがテーマだから、当然そのためのア
ダプタが必要になる。以前、外爪専用のアダプタを使ったことがあるが、内外兼用の
アダプタは長いこと見つからなかった。6〜7年前、秀逸なアダプタを見付け購入し
た。箱にベネズエラ製と印刷されていた。
写真はニコンS用だが、コンタックス用も同時に購入した。購入当時、まれにエプ
ソンのRD−1を持ち出すこともあり、距離計で差がでるからだ。ミラーレスで使う
なら両者は同一品と考えて良い。どちらを使っても、標準や広角、望遠、すべて装着
可能である。
W−Nikkor 25mm F4
カメラ側にヘリコイド付きアダプタを使うもう一つの理由がこのレンズだ
鏡筒には、焦点調節のツマミなど一切存在しない。ニコンSボディー側の、シャッ
ターボタン前方のギアのみを使ってこれを行う仕様だ。無理をするなら、レンズ前方
内側にある絞り調節ツマミを中間絞りにすると、ツマミ左右に隙間ができる。上の写
真の「青印」にボールペンの先を入れ、時計回りに回すと近接側に、「黄印」に入れ
て反時計回りに回すと無限遠にむけて動かすことはできる。これでは実際の撮影では、
まったく使いものにならない。だが、カメラ側にヘリコイドが付いていれば、この様
なレンズもストレスなく使える訳だ。
無限遠付近での撮影。周辺光量の低下が目立つ。
構図によってはごまかせる。
1m以下の撮影。後ろボケの癖は無さそう。
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