「星が写るレンズ」JUL.2020 その2
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MIR-10A(M42)28mm/3.5
よく見るとこれも「お星様レンズ」です。シリアル 842172
最短撮影距離は20cm。Nikkor-H Auto 2.8cm/3.5 の60cmは論外だが、
フレクトゴン一族と似て、ロシアの広角レンズも寄れるレンズが多い。マクロ的な使
い方もできる。だから広角なのに星も出せるのかもしれない。
私のは1984年生産だからやはり正しくはソ連製。インダスターに比べると鏡筒
の作りがさらに綺麗で、梨地の感じやローレットの加工も精密感で上回る。もちろん
文字もプリントではなく、ちゃんと刻印されている。
MIR-10A(M42)の写り
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星の出方
星が出るのは5.6~8に絞ったときなので、6.3付近にセットする。シャッターかISOで適正露出。
20~30cmと肉薄するのが必須条件。50~60cm離れてしまうと星が小さい。
上の写真をクリックすると別窓で拡大できる。ちゃんと星が出ているのが分かるはず。
次は最短にして寄る。レンズと赤い花はほぼ接触状態。
シュロの幹までが2mちょっと。ここにピントを置く。絞り6.3のままだとかなり遠くまで合照。
ほぼパンフォーカス状態になる。
もっと距離が開いても、絞り開放なら遠景はボケる。だが絞りは丸くなるから星は出ない。
フレクトゴンと同じく肉薄できて、写りも良いレンズだと思う。
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自分が暮らしている周辺だけでも、カメラを持って散歩するのは楽しいものだと思
う。三ヶ月ものコロナ自粛だったが、楽しみのおかげで苦にならなかった。
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