「星が写るレンズ」JUL.2020 その1
その1->その2へ->その3へ
INDUSTAR-61 L/Z(M42)
ソ連製の有名な「お星様レンズ」です。シリアル N725577
形はマクロレンズだが、30cmが最短で、準マクロくらいか。1977製造だか
らソ連製。1992以降ならロシア製。同じINDUSTAR-61でも星が出ないレンズも
ある。星以外の写りは変わりなく、ずっと小型で軽量。下の写真がそれで、こちらは
ライカLマウント。
ただ、生産工場が違うのか、文字は刻印ではなく安っぽい印刷なのが少し残念だ。
まあでもそのおかげで、数千円の安値で買えたのだから文句は言えないが・・・。
M42の方はがっちりした作りで、ちょっと変わった字体でちゃんと刻印されている。
鏡筒の仕上げは国産の精密感には及ばない感じがする。

INDUSTAR-61 L/Z(M42)の写り
-------------------------------------------------------------------------------------------------
星の出方
星が出るのは5.6~8に絞ったときなので、6.3付近にセットする。シャッターかISOで適正露出。
出来れば被写体に50~30cmと肉薄して撮ると出る。まずは最短の30cmにセットして足を使って寄る。
次は50~60cm。
もちろん星を出すためだけのレンズではないから、数m離れた被写体なら普通に写る。絞りは6.3のまま。
上の写真だがクリックすると別窓に大写し出来る。画面左端のつぼみも、シワまでくっきりと写っている。
その上の方、少し離れた人家のボケかたも汚くない。絞っているとは云え、1977製でも立派な写りだ。
こちらも大写しが可能。ピント部分はコンクリートブロック、陶器の置物、植物と質感が感じられる。だが、
上の写真よりも被写体までの距離が近い分、背景のボケ方が気になる人も居るかもしれない。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
自分が暮らしている周辺だけでも、カメラを持って散歩するのは楽しいものだと思
う。三ヶ月ものコロナ自粛だったが、楽しみのおかげで苦にならなかった。
親ページに戻る その1->その2へ->その3へ